食育って何するの?(栄養士体験記11)

栄養士は調理師と違い食育活動も仕事の一つにあります。
実際は調理と事務作業に忙殺され定期的に行うことは結構大変です。

勤務していた保育園では栄養士による食育活動はほぼされておらず
こちらに丸投げ状態だったので結局定期的に行うことはなかったですね

食育活動

食べ物系の絵本・紙芝居を読む(難易度1)
パネルシアター(難易度1)
人形をつかって食べ物や給食の紹介(難易度1)
食べ物クイズ(難易度1)
野菜の収穫(園の設備にもよるが難易度2)
魚をさばくところや野菜の断面を見せる(難易度2)
3色丼を子供たちで盛り付けてみる(難易度2)
おにぎりづくり(難易度3)
お団子づくり(難易度3)
カレーなどの調理体験(難易度4)
餅つき(難易度5)

アレルギーについて

個人的にアレルギーについても簡単に教えておくのも大事なポイントかなと思いました
好き嫌いじゃなくて食べたくても食べれないということを理解するのは難しいけど
何も知らなくてあの子が食べなくてずるいという風に思わないように丁寧に説明はするべきかなと思います。

簡単なことから始める

難易度1だけでも十分活動でき、給食についてなら日々変わるのでやりやすいかなと思います。
不人気なメニューでもこんな具材が入って、どんな風に作ったのをストーリーっぽくお話すると
いつもよりよく食べてくれたりしました

自作のパペットで野菜嫌いなうさぎさんと説明するねこさんでお話しながら
レンコンきらーいといううさぎさんにでもレンコンってシャキシャキとした食感がするよ!とねこさんみたいな感じで
最終的にうさぎさんが給食たべてみておいしいなという終わり方だったかな?
パペットを作るのもお話を作るのも個人的に好きなので特に苦ではなかったですが
苦手な人は絵本や紙芝居、パネルシアターで感じをつかめるといいかもしれません

栄養素というと難しいですがお便りなんかにのせて親子でもわかるのもいいですね
キャラクターもかわいらしくとてもいい本でした

クイズは勉強になって盛り上げる

食べ物クイズは原材料はどれと3択問題にしたり、赤黄色緑の色分けクイズも知識につながるので
何度してもいいものなのでクイズストックを作っておくと簡単ですね

あとは保育士さんの協力や設備などの問題もあるので簡単とはいきませんが
だいたいの保育士さんはよろこんで協力してくれると思います(園の雰囲気にもよりますが)
またこどもたちについて詳しいことがわかるのは保育士さんなのでどんな言い方や伝え方が
いいのか聞ける場合は有効にいかしていくのがいいです

一人でやらずに周りと一緒に

食育活動は調理業務に追われ積極的に行うことは難しいかもしれません
協力してくれる人を見つけて、少なくとも調理場の人の理解は得ないといけませんね
看護師さんもいる場合衛生面のお話しをするときによりわかりやすい説明ができると思います
手洗い・うがいの重要性はごはんを食べる前にも行うことなので定期的に行えると子供たちも覚えていてくれるでしょう
目立つことが好きそうな人なら何か一緒にやってもらったり、極度に嫌がらない限りはボードをもってもらったりして子供たちとの交流できる機会をつくってあげるのもいいでしょう
作る作業やアイデアなどを一緒に考えてもらいちゃんと自分だけでなく給食室のみんなでやったということをアピールするのがいいでしょう

事前準備は丁寧に行う

刃物をつかうような危険がある場合はきちんと計画をし、担任の先生に伝えておきましょう
そしてちゃんと子供たちにたいしても危険であることをしっかり伝えましょう
じっとしていることが苦手な子や、興味を持っていすから離れしまう子がいる場合
全体で見れるように工夫しないと遠い子や後ろの子が見えなくて動いてしまうこともあります
保育士さんのように素早い対応は難しいと思うので担任の先生や主任の先生と相談してできるか判断しましょう

子供たちにも覚えてもらういい機会

給食をつくっているだけではなかなか子供たちも覚えてくれません
給食の先生から○○先生と呼ばれるようなると少しうれしくなります
食育は伝えるためにわかりやすくする工夫や自身の日々の勉強につながります
最初からそこを目指すのは大変かもしれませんが、やりがいはかなりあります

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